余合ナオミのコスチュームジュエリーメイキング
ワイヤー&ビーズなライフスタイルを発信します
2007.5.1
ホビーショーのレッスン作品「天然石とビーディングのチョーカー」はフェミニンなワンピにもチュニックやTシャツなどのカジュアルスタイルにも似合うと思います。
約1時間のレッスンです。
ワイヤーとアクアマリン、ジェイドなどの天然石とビーディングパーツを合わせたチョーカー。
ヒモの結び方で長さが調節できます。
ビーズとヒモの色が選べます。
春夏のファッションに合わせてワイヤーアートをご一緒に楽しんでみませんか?
日本ホビーショー(東京ビックサイト5月11日〜13日)
http://www.hobby.or.jp/hobbyshow/07/
五十嵐プライヤーさんのブース(D-16)でお待ちしております。
この度オリジナル工具もお披露目いたします。
五十嵐プライヤーさんのご尽力でとっても素敵な工具になりました。
3日間、ほぼ一日中ブースにおりますので、ぜひぜひ遊びにいらしてくださいね♪
お会いできるのをとっても楽しみにしております。
よろしくお願いいたします。
2007.5.3
ホビーショーの展示をどんな感じにしようかな〜と模索する日々。
今回は一間ということで展示スペースも限られている。
ふと半年経った今、年末のおしゃれ工房フェスティバルを振り返ってみた。
ついつい展示になると「こんなのもあんなのもワイヤーで作れるんです!」「ワイヤーでのモノヅクリの楽しさを伝えたい!」みたいな感じで気合いが入りすぎてかなり欲張ってしまう。
舌切り雀なら大きな葛を選択した強欲ばあさん状態だ。
てんこ盛りの展示になってしまったな〜と今になって反省。
それに梱包も展示も搬出も大変だったな〜と思いだすと鳥肌が立った。
う〜んこれからは引き算のできる女、わびさびな女、欲のないじいさんな女を目指そう(笑)。
やっとおしゃれ工房フェスティバルの画像と一年撮り貯めたワイヤージュエリーの画像をWorksにUPしました。
良かったらご覧になってくださいね。
ホビーショーもよろしくお願いいたします。
日本ホビーショー(東京ビックサイト5月11日〜13日)
http://www.hobby.or.jp/hobbyshow/07/
五十嵐プライヤーさんのブース(D-16)です。
2007.5.5
五十嵐プライヤーさんがホビーショーの素敵なPOPを制作してくださいました。
最近ずっと使い回しているプロフィール写真は2年前に夫が撮ってくれた。
襖をはずしてレフ板代わりに横に立てパーンと飛ばしてアラを隠している。
よくこの写真は「詐欺だ」と言われる。
今はさらに過食とアル中ぎみで丸みをまして、アンパンマンの状態。
エレベーターで赤ちゃんや幼児と一緒になると「あ〜アンパンマンだ!」という感じでとっても喜ばれる。
顔もパーツも体型も全て丸で構成されているので、「おっとりした、とっても良い人」とよく勘違いされる。実際、中身は邪悪な思考がどろどろと渦を巻いてるかもしてないのに…(笑)。
病院に行くと御年寄りに看護婦さんと間違えられる。歩いていると道をきかれる確立がとっても高い。
香港では中国本土からの観光客の方々に地下鉄の乗り方や切符の買い方などをやたら質問された(私も教えて欲しいぐらいだったのだけど…)。しかし広東語まったく喋れないので御役に立てずとても心苦しかった。
何時の時代も子供に人気のキャラはアンパンマンもドラえもんもキティーちゃんも丸で構成されている。
緩やかな曲線に人は安らぎを感じるのかもしれない。
私がワイヤークラフトに長年魅了されている理由も曲線の造形だからだ。
作っていても眺めても何だかほのぼのした安堵感、癒しを感じている。
いずれにしても私自身も私が作りだすモノも「COOL」な世界との対極にいることは確かだ。
このキャラをいかして癒しのワイヤークラフトを目指します(笑)。
2007.5.15
ホビーショーが無事に終了いたしました。
ホビーショーへのご来場誠にありがとうございました。
朝一番にブースに駆けっていらしてくださるお姿を拝見し、感無量です。
昨年よりさらにWire Craft Loverの素敵なお仲間が増えているんだな〜と実感できたホビーショーでした。
お席が少なく、開場して3分で一日の予約が埋まってしまう状態で、朝早くからせっかくお待ちになっていただいたのにご一緒できなかった皆様、誠に申し訳ございませんでした。
これからもワイヤークラフトの楽しさをご紹介できるように精進してまいりますので今後とも何卒よろしくお願いいたします。
一年に一回のイベントは子供の頃にお正月に普段会えない従姉妹達と盛り上がった楽しかった思い出がよみがえってくるようなワクワクした高揚感があります。
毎年楽しみにしていただいて再びご一緒できたり、名古屋や大阪の生徒さんとの東京での再会などなど…本当に楽しかったです!
五十嵐プライヤーの小出さんとご飯を食べながら、「笑顔で女性がモノヅクリしている姿って素敵ですよね〜」という話題で盛り上がった。
対面式でご一緒していると本当にそう思う。
でき上がってくるたびに笑みがこぼれ、完成して身につけて頂いた時の弾けそうな笑顔!なんて女の子、女性って可愛いんだろう〜と抱きしめたくなった。私が男だったら間違えなく抱きしめてた。
一時間半というホビーショーの中ではなが〜い講座だったのに関わらず、どなたも弱音もはかない。
最近、締め切りに追われると眉間に皴をよせながら作業していたり、ついついお酒に走ったり、夫にあたったりしつつある自分の作業態度を猛省しました。
毎年とっても勉強になるホビーショーです。
ちょいワル?内山社長、小出さん、五十嵐さん大変お世話になりました。ありがとうございました。
2007.5.18
ずっと五十嵐プライヤーさんと進めてきたプロジェクトのオリジナル工具が完成しました。
今まで工具というと男性向けの武骨なモノしかなかった。
持ち手がありえない原色バリバリだったり、蛍光色だったり…。
ビーズの微妙な色合わせをしなくてはいけない時にそういった色みが視界に入ってくるのがすごく嫌だった。
ほぼ毎日使うモノ、やはりお洋服や靴と同じで気に入った道具を使いたい。今回の工具の持ち手は本革。
一瞬エルメス?(笑)のような素敵なお道具♪
テーブルの上などに置いてもインテリアになじむデザイン。
日本製にこだわった精巧な作りのとっても使いやすい道具なんです。
そして今回の工具のポイントは本革で作ったカバー。
工具を持ち歩くのにポーチに入れていても結局突き破ってしまったりした経験はございませんか?
このカバー付きの工具ですとこのままおしゃれなバックに入れて持ち運ぶことができます。
BOXも工具の世界に新風を…とコスメのパーケージのようなイメージで五十嵐プライヤーさんが凝りに凝って制作してくださいました。
メタリックでゴージャスなパッケージは手に触れるだけで金運もUPしそうな仕上がりに…(笑)。
まずは教室と来月発売の「おしゃ工房7月号」のテキストの通販コーナーで発売いたします。
よろしくお願いいたします。
2007.5.19
最近はずっとトルソーマニア状態。
旅先でも変ったトルソーはないかと目を光らせてるトルソーハンター。
そんな中、フィレンツェで見つけたディスプレーのお店「San Jacopo Show」には、私にとってよだれモノのトルソーがいっぱい!
ウインドーに飾られた水玉模様のトルソーに一目ぼれ。
店主の女性にお値段を尋ねると「これは一点もので120ユーロと高いわよ。それより今ならお得な30ユーロのこのトルソーにしなさい。これは珍しい男性のトルソーなのよ。」
とっても説得力のあるお言葉に有無も言えず購入したのが木でできたとてもシンプルなトルソー。
しかしこのトルソーがシンプルな分、どんなアクセを合わせてもいい感じ。
軽くて持ち運びも便利なので大活躍。
この究極なシンプルさと男性のボディーというのが本当に希少価値みたい。
彼女の言葉を信じて良かったと大満足。
「Torso」とはイタリア語で彫刻などによくある頭や手足のない像のことだそう。また「未完成」という意味もあるみたいだ。
正にトルソーはデコラティブな完成しきってしまったものよりも「未完成」ぐらいなモノのほうがアクセサリーが映える。
ある意味歩くトルソーの人間も未完成なぐらいが洋服やアクセサリーが似合うんだと思うと気が楽に…。
2007.5.22
「シャネルに夢中」と言っても一昔前のいわゆるシャネラーみたいにCCマークの服や小物を買い集めている訳ではない(そんな経済的余裕もないしね)。コスチュームジュエリーの本などでシャネル作品を眺めてはうっとりしているのだ。
「CHANEL THE METROPOLITAN MUSEUM OF ART」という作品集を取り寄せた。この本がシャネルの服、アクセサリー、小物の細部のディテールまでがじっくり鑑賞する事ができる素晴らしい写真、そして紙質、レイアウトまでをこだわった「さすがメトロポリタン」と思わず唸ってしまう久々に出会った大満足な一冊。シャネルのオートクチュールのドレスやスーツ、そのシルエットの美しさにシャネルというブランドモノという固定概念を飛び越えて、優美な彫刻作品を眺めている気分になる。シャネルの素晴らしさはただゴージャスで美しいだけでなく動きやすさなどの機能性も兼ね備えているところ。約100年前に女性を締めつけていたコルセットから解放し、活動的な服を生みだしたシャネル。しかし、機能美だけに走るのではなく、セクシーであり女性らしいエレガントなデザインなのがシャネルのすごいところだと思う。
「サイン・シャネル〜カール・ラガーフェルドのアトリエ」というDVDもお勧め。シャネルのコレクションの舞台裏のドキュメンタリー。しかし主役はカール・ラガーフェルドではなく、お針子さんや職人さん達。今までオートクチュールのメゾンなんてつんとすました世界を想像していたのだけど、お針子さん達はカールの突然のデザイン変更に愚痴ったり、失敗したり、針を指に刺したりととても人間味溢れる世界。特にコレクションが近づいてきて皆が焦ってるところなど、締め切り前の自分の姿と重なって妙に共感してしまう。
「良いモノを作り出すんだ〜」という職人さん達の情熱も伝わってくる元気が出るDVDです。そして登場するドレスはもちろんうっとりするほど美しいのです。
2007.5.23
朝のコーヒーが欠かせない夫。結婚してから初代Braunに続いて2代目のPhilipsが先日召天した。コーヒーメーカーの寿命はもって5年ってところみたいだ。3代目はどうしようか?とamazonのコーヒーストアを眺めていると、目に留まったのが12カップの大容量のCuisinart。小型な業務用といった感じのスタイリッシュなキューブ型デザイン。ポットではなく直接レバーを押してカップに注ぐ。なんとなく毎朝スタバの店員さん気分を味わっている。
10年ぐらい前にハワイに向かう飛行機の中でワインを飲んだくれる私をしり目に何度もコーヒーのお代わりをする夫。客室乗務員の方に「君はコーヒードリンカーだね。ハワイに着いたらぜひスターバックスでコーヒーを飲むと良いよ。」と勧められた。この時代はまだスタバは日本に上陸していなかった。さっそくカハラモールでスタバを初体験。それからというもの完全にスタバにはまっている夫。その翌年ぐらいから日本にもお店ができ始めると「日本人で最初にスタバを飲んだのは自分」ぐらいに吹聴している(笑)。
ベニスのホテルで朝食の時に隣になったアメリカ人が「なんでイタリアのコーヒーはこんなに濃いんだ!日本のコーヒーはどうだ?」と質問してきたので「日本人はスタバが大好きだよ」と答えると「日本にもスターバックスがあるんだ!」と驚いていた。「トルコにもあるわよ」と横のトルコ人の女の子が言うと。西川きよし並に目の玉ひんむいていた。彼はスターバックスはアメリカ人だけのものと思い込んでいるようだ。本当は日本の喫茶店では薄ーいコーヒーのことを「アメリカン」と呼んでいるんだと言いたかった。でもぐっとこらえてみた(笑)。
毎朝スタバの店員気分を楽しむ私。スタバはアメリカ人だけのモノと思っている彼。日本人で最初にスタバを味わったと自慢する夫。そんな人々に愛されてこれからもスターバックスは世界を席巻していくのだろう。
2007.5.24
ソフィア・コッポラの「Lost In Translation」を観た。
スカーレットヨハンソンがベットに横たわる、気だるい感じの写真に惹かれたからという理由で…。
ふと、ソフィア・コッポラと蜷川実花って経歴が似てるなと思った。二人ともお父さんは監督。そして2人とも写真家でもある。でも二人とも二世監督というよりもしっかりと自分の世界を確立している。
しかし経歴が似ていても世界観は全く異なるな〜。
蜷川実花の極彩色のキッチュな世界に対してソフィアコッポラは淡く儚い気だるい世界。
映画もギラギラとした東京が舞台なのだけど、ソフィアコッポラが撮ると東京何だけど違う時空に存在するもう一つの東京のような不思議な感じがした。
学生の時、ジムジャームッシュの「ストレンジャーザンパラダイス」を観た時に感じた今は死語となってしまった「アンニュイ」な感じだ。
全編に拡がるふわふわとした浮遊感。
いわゆるアメリカ映画の「GOGO頑張れ!人生山あり谷あり、でも最後は皆ハッピー!」みたいな感じとは全然違う。目的も結論もない倦怠感を表現した映画。見終わった後は決してスカッとしないのだけど、徐々に身体がその映画に侵食されていく感じ…。爆笑はないけど、クスッとほくそ笑むような…。ストレンジャーよりロストの方がより判りやすくロマンティックだ。上質なプラトニックなラブストーリーに仕上がっている。お勧めです。
でも最近は映画の内容を追うというより、ついついインテリアやファッションやアクセサリーに目がいってしまいます。
ソフィアコッポラの色彩感が今はとてもお気に入り、こんな色彩のアンニュイなジュエリーを作りたいな。
2007.5.25
最近の若い男の子(こういう表現をするようになるとオバサンになったことを痛感する)ってなんだか女の子より線が細くて優しい感じで草食動物っぽい。
最近の歌は一人称は「俺」でなくて「僕」。
二人称も「あなた」でなくて「君」。
ネオフォーク?というぐらい穏やかで優しい曲調のモノが多い。
世良公則&ツイストの「あんたのバラード」なんて今はあり得ないんだろうな(笑)。
そんな中珍しく肉食系のアツさを感じたのがインディーズパンクバンドのELLEGARDENの「虹」という曲。
一人称はやはり「僕」だけど…歌詞が良いのです。
♪気休めぐらいになればいいよ
道に迷って引き返して
時間だけ過ぎて行くけど
積み重ねた思い出とか
音を立てて崩れたって
僕らはまた今日を記憶に変えていける
間違いとかすれ違いが
僕らを切り離したって
僕らはまた今日を記憶に変えていける♪
「最近の若者は〜」と目くじらを立てるだけでなく彼らの演歌な恨み辛みを言わないあっさりしたポジティブな感じは見習うべき点が多々あると思った。
2007.5.26
明日は義父の49日。
横浜の伯父伯母からとKranzの大金健浩さんからお花を頂いた。
義父への献花なのだけど、思いっきり私が癒されている。
お花を飾るだけで、殺伐とした室内がぱっと明るくなった。
葬儀からおしゃれ工房の撮影、DIYショーと続いてバタバタとしていた。
少し時間ができたら、家の整理などやらなくてはいけないことが山積みなのに何故だか全くやる気がでない。
義父の事を想いだすと涙が止まらなくなったり、おしゃれやお化粧もしたくなくなってずっと引き篭もっている。
大好きだった義父ロスからくる軽い鬱状態。
こんなでは義父に叱られてしまう…。
素敵なお花に癒されパワーも出てきた。
来週は全日空の教室もあるので頑張ります。
2007.5.30
素敵なアレンジメントのお花と打ち立ての生蕎麦を頂いた。
実は昔、蕎麦打ち教室に通っていたほどお蕎麦が大好き♪今はもうすっかり打ち方は忘れてしまったのだけど…茹でるのは得意。
山盛りのお蕎麦を美しいお花を眺めながら頂く幸せ。
もう気分は盆と正月状態。
瀬尾さん、長谷川さんありがとうございました♪
2007.5.31
カンヌでグランプリを受賞した河瀬監督のスピーチが印象的。
「私達の人生にはたくさんの困難がある。お金とか服とか車とか、形あるものに心のよりどころを求めようとするが、そういうものが満たしてくれるのは、ほんの一部。目に見えないもの…誰かの思いとか、光とか風とか、亡くなった人の面影とか…私達はそういうものに心の支えを見つけたときに、たった1人でも立っていられる、そんな生き物なのだと思います。」
引き篭もりの時、ついついネットショッピングに走りがち。購入のボタンをクリックする瞬間は哀しいこと、不安なことが忘れられる。でもそれはほんの一瞬だけのこと…。
先日の全日空の教室では30名の方とモノヅクリをご一緒しました。ご一緒できて楽しかったです。ありがとうございました。
最近自分を鼓舞するために書いていたこのお馬鹿な日記を読んで下さった方々から義父の事で温かいお言葉、励ましのお言葉をかけていただいてジーンと感動しました。涙がこぼれそうになりました。そして元気がでました。
ワイヤーという冷たい金属素材でのモノヅクリを通してとっても温かい素敵な方々と出会えた。このWIREDに感謝。
ワイヤーでの温かいモノヅクリを提案していけるように頑張りたい。
そして形あるモノヅクリを通しての目には見えない繋がりを大切にしていきたい。