余合ナオミのコスチュームジュエリーメイキング
ワイヤー&ビーズなライフスタイルを発信します
2006.12.1
再び香港パーツでヴィンテージスタイルのジュエリーを制作。
モノヅクリをしているとビーズを購入した旅先でのいろいろな思い出が走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。
「香港の問屋のおばちゃん、私以上に大ざっぱだったな〜。」とか「これは浅草橋のJ4だ。J4の店員さん感じが良いんだよね〜」「まりちゃんとKIWAカフェで食べたパニーニ美味しかったな〜」などなど…1人ニヤニヤして作っているかなり危ない女だ。
ジュエリー制作はビーズだけでなく思い出も一緒にWIREDして一つのカタチが誕生している。
世界ビーズ紀行をライフワークにしたいと野望を抱いてる今日この頃。
旅に出たい。
冬が来る前に旅立ち、春になるとムーミン谷に戻ってくるスナフキン生活に憧れる。
家出主婦になりそう(笑)。
2006.12.2
「ビーズ・ニュース12」で提案させていただいた「グラマラス・チェーン」の中で1番人気なのがこの「パステルカラーのボリュームチェーン」。
甘めのファッションにもクールなモノにもあうのでお気に入り。
オール天然石だと大変重くなってしまうので、アクリルパーツなどの異素材MIXです。
この中で使用したチェコナゲットがKIWAさん情報によると、現品限りだそうです。
ちょっとビンテージのような素材感が気に入っていたので残念です。
しかし、ワイヤーアクセの良いところはきっちり編むテグスと違って、まったく同じ材料でなくても大丈夫なところ。
また繋げてみて、「どーも色合わせが〜」「大きさが〜」と思っても始めから作り直さなくても、その部分だけを変更すればOK!
こんなワイヤーの自由自在なところが私のズボラな性格にとてもあっていて18年間続けてこられたのだと思います(笑)。
2006.12.3
台湾キラキラパーツ、スワロフスキー、シルバーチェーンで作ったアクセ。
ドレスではなく、あえてはずしてレザーのシャツとレースのキャミに合わせよう♪
ジーンズにヒールをはいて、「ちょい」どごろではない「ちょーワルおばさん」なイメージで…。
あ〜ん、おしゃれして出かけたい。デートがしたい。ワインが飲みたい!
非行に走りそう…。
「私の血はワインでできてるの〜♪」と川島なお美ばりに公言していたのにな〜ボジョレーヌーヴォーさえ飲んでない。
しかし最近発覚したのは「私の脂肪はワインでできてたんだ…」という身も凍る恐ろしい現実。
2006.12.4
いつも大変お世話になっている工具メーカー五十嵐プライヤーさんから「ル・レクチェ」を頂いた。
箱を開けた途端に部屋に芳醇な甘い香りが充満した。
フルーツというより上質なパフュームのような香り。
「妖艶のフルーツ」という箱のコピーが正にぴったり。
新潟の三条市「Nature Farm 渡辺果樹園」で生産されている。
http://nature-farm.com/index.html
月と他の惑星の位置関係で収穫の時期が毎年決められて、収穫してからの40日間の熟成期間はモーツアルトを聴かせているとのこと。
夫が風邪で寝込んでいて食欲がないというので、ル・レクチェをむいたところ…すごく感動してくれた。
砂漠で水を恵み与えた女神の気分だ。
久しぶりに「良い奥さん」になれました(笑)。
梨と桃のイイトコどりのお味です。
瑞々しい爽やかな甘さで舌の上で果肉がとろけていく。
素敵なお心遣いに感謝。
2006.12.5
香港キラキラパーツとオニキスを使って、オリエンタルな雰囲気のネックレスとピアスを制作。
座金重ねにはまった。
人形の弓月の雛壇自慢じゃないけれど…中央のモチーフは座金4段重ね(笑)。
フェスティバルの会期も迫ってきて、そろそろキット組みや梱包作業段階なのだけど…なぜだか作りたいモノのアイデアが次々と浮かんでくる。
火事場の馬鹿力というよりは…土壇場にならないとエンジンがかからないタイプの典型。
あ〜タイムマシンで今の精神状態で1ヶ月前に戻りたい。ドラえもーん!
2006.12.6
昨日はおしゃれ工房のスタジオ撮影でした。
今回大阪のNHKの制作です。
いつも大変お世話になっているコーディネーターの鈴木千晴さんに「花子師匠に対抗して笑をとろうと走っちゃだめですよ。」とアドバイスを受ける(笑)。
千晴さんの言葉を肝に銘じて撮影へ。
引き篭もりから現場にいくと多くの方々のチームの力で一つの番組が制作されているんだな〜と改めて感動する。
「好きこそ物の上手なれ」で周りの方々に支えられながらコツコツと18年間続けてきたワイヤークラフトを素敵にご紹介していただける事に感謝の気持ちで一杯に…。
ご一緒した花子師匠も藤井アナウンサーもオーラがありながらも気さくで素敵な方々でした。
HPにご一緒した写真をUPすることも快諾してくださいました。
休憩時間も花子師匠のお話は大変面白く、吉本ファンの私は身震いするぐらいの感動を味わいました。
また隣でまじまじと拝見したのですが、めちゃくちゃ美女です。わざとメガネをかけていらっしゃるんだーと思いました。
女優さんのように別嬪さんの藤井アナもとても気さくな方。
本番が始まるとさすがアナウンサーという喋り克つ色っぽくて、私が男だったらメロメロになって惚れていたと思う。
お二人の楽しいおしゃべりにすっかりとリラックスしていつものようにへらへらと喋って、あっという間に撮影は終わりました。
「おしゃれ工房」をご覧になって下さった方が、ワイヤークラフトにご興味を持って下さったり、好きになって頂けたらとても嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
2006.12.10
オリジナル工具が完成しました♪
五十嵐プライヤーさんありがとうございます。
フェスティバルで全国に先駆け先行販売いたします。
今回リボンをつけたかわいいラッピングでご提供。
本革張りの日本製の精巧な工具です。
本革のカバーがついているのでそのままおしゃれなバックに入れられます。
メーク道具のようにいつも持ち歩きたくなる工具です。
こだわりを持った素敵な大人な男性へのプレゼントにもお勧めです♪
2006.12.12
無事搬入が終わりました。
昨日3時まで詰め込み作業をして、5時に起き、9時に松坂屋さんに入って、荷物を運び、お昼のNHK名古屋放送局の「さらさらサラダ」に生出演し、松坂屋さんに戻り、夜7時に無事飾り付けが終わりました。
1人では絶対に無理だった。
宮下さん、千晴さん、大金さん、佳織さんという最強のチームに支えられてどうにか無事完成しました。
愛を込めて「ありがとうございました♪」
松坂屋さんの制作してくださった素敵なブース、NHK出版の宇田さんをはじめ皆様のお心遣い。
「あ〜私は1人じゃないんだ。」と実感できた、心地よい汗をかいた一日。
「おしゃれ工房」の撮影は遠い昔のような気がしておりました…。
今回の「おしゃれ工房」、夫にも母にも「目茶苦茶緊張している」と言われた。
自分ではそんなつもりはなかったけど…今回ハウツーもてんこ盛りなので「ちゃんと説明しなきゃ」というプレッシャーとフェスティバルの事等でいっぱいいっぱいだったのかもしれません。
フェスティバルで「ワイヤークラフト」の楽しさが少しでもお伝えできたらな〜と思います。
よろしくお願いいたします。
2006.12.19
NHK「おしゃれ工房フェスティバル」が無事に終了しました。
「ワイヤーライフなお部屋」をイメージしたかわいいブース(自画自賛でスミマセン)、一週間共に過ごした皆様とのお別れがとっても名残惜しかった。
フェスティバルまでは、ほぼ引き篭もりの2ヶ月。
「あ〜野麦峠」女工哀史の毎日からいきなり社交の場へ。
冬眠中の熊が大都会に解き放たれたようなもの…。
人を襲うこともなく無事に終えて、ちょっとホッとしています。
朝早くからかわいいおばあちゃま方が杖をついて会場にいらっしゃる姿にウルウルと感動いたしました。
皆様、フェスティバルを毎年楽しみにしているご様子。
今まで「モノヅクリって単なる自分のエゴなのでは?」と思い悩む時も多々ありました。
モノヅクリをしていても世界平和や日本経済の発展にあまり直接的に関わってないし…と。
何よりも家族に迷惑かけてるし…。
しかし今回多くの方々と接して「モノヅクリを通して楽しい気持ちに導いたり、癒したり、パワーの源になる事もできるんだ!」と強く思いました。
「もっともっと責任感を持ってモノヅクリに携わっていかなくてはいけない!」と勉強になった一週間でした。
これからもワイヤークラフトの普及目指して頑張ります。
ご来場の皆様、松坂屋の皆様、NHK出版の皆様、ご一緒させていただいた素晴らしい先生方、誠にありがとうございました。
とても貴重な経験になりました。
助けてくれた宮下さん、大金さん、千晴さん、佳織さん、千草さん、まりこさん、本当にありがとう!
愛を込めて×××。
2006.12.23
打ち合わせで東京へ。
ワインも食事も全て解禁してしまった…。
神楽坂のWine Bar「コルク」。
オーナーのダンディー竹本さんとの会話を楽しみながらじっくりと味わうワインは格別。
滞在中3度も会食で足を運んでしまった「Sky」。
http://www.sky-w.com/
スタッフが家族のように迎えてくれる。
気持ちの良い接客に惚れ込んでいる。
ソムリエの西本さんが描かれたカプチーノのサンタさんとトナカイ。
最後まで和ませてくれるサービスに感動です♪
名古屋駅からのタクシーの運転手さんが「また年が終わりますね〜年をとるのが早いです。若返る薬があったらノーベル賞ものですね。」とおっしゃった。
でも私は「40才の今がとっても楽しいかも?」と思った。
若返りたいという気持ちはないな。
40才になってやっとお酒を流し込むのではなく、会話や食事や空間を楽しみながら飲めるようになった。
1人でバーに行ったり、一人旅を楽しんだりできる大人に少しなれた気がする。
しかし、そんな妻を許してくれる夫のお陰でもある…。
じっくりと大人時間を楽しんだ後は大掃除。
爆弾が投下されたような家。
今、離婚を切り出されても反論の余地は無い。うん。
2006.12.24
クリスマスカード用にカブを撮影。
しかしサンタ姿がなかなか可愛く撮れない。
サンタというより、赤いチャンチャンコを着た還暦のおじさんという感じ。
カブも12才。
男盛りを過ぎてそういうお年ごろだ…。
2006.12.27
「沖縄に行こう!」と突如86才の義父が言いだした。
高齢の父には旅行も命懸。
でも懇願されると無下に断れない。
国内ならどうにかなるか…と決行することに。
出発4日前という急なお願いに関わらずアルファトラベルの佐藤さんの素晴らしいご手配で25日に旅立った。
予定していたANAが整備不良で急遽JALに乗り換え、1時間以上の遅れで到着。
初めての沖縄はコートのいらない過ごしやすい気温
そしてすごい湿気。
猛暑の時ならば堪え難い湿気も暖房で乾燥しきった肌には嬉しい悲鳴。
しかし、三つ編みにするとしめ縄のようになるほど量が多い私の髪は滞在中ずっと爆発していた。
肌か髪か究極の選択だ…。
レンタカーのオデッセイのハンドルを握ってホテルを目指す。
市内は大渋滞。
やっと入った高速は真っ暗。
途中、義母が「どこまで行くの?」とかなり不安げ。
約90分のドライブでどうにか到着したブセナテラスは「楽園」だった。
シンボルマークもスタッフの制服も雰囲気もかなりカハラマンダリンを意識している感じだ。
通されたお部屋はオーシャンフロント。
月明かりに照らされた幻想的な海とライトアップされたプールはフェリーニの映画のよう。
「甘い生活」のアニタ・エクバーグを気取ってプールに飛び込み、滝に打たれたくなる。
ツインのお部屋を贅沢に1人独占。
ツアコン冥利につきる。
波の音を聴きながら至福の眠りへと誘われる。
2006.12.28
2日目に案の定義父の具合が悪くなり、ホテルから5分の「かじまやリゾートクリニック」へ。
先生もスタッフの方々もとっても穏やかで親切。
ホテルの部屋で点滴を打っていただける事に。
電気スタンドとワイヤーハンガーが即席の点滴棒に!スタッフの方の機転に感嘆!
本当にありがとうございました。
レンタカーを返却しに再び90分の1人ドライブ。
米軍向けのFMをBGMに晴天の中を運転してるとLAにいるような気分に。
ドライブスルーのスターバックスと銀行を発見!
鉄道がないので車社会な沖縄。
渋滞するのも納得できる。
那覇から2時間かけてローカルバスでホテルへ戻る。
レトロなバスの車窓から見えるすっかり日が暮れてネオンが色めく町並み。
左手には米軍基地が拡がる。
ipodから流れるEGO-WRAPPINの「色彩のブルース」がぴたりとはまった。
♪せつなくよみがえるデジャヴーの香り、心をとかす色彩のブルース♪
異国の香りと南国の情緒が漂い、昭和の匂いもプンプンするエキゾチックでどこか懐かしく温かい街。
3日目に義父の体調も回復し、無事に帰路についた。
いつの日か再びゆっくりと訪れたい沖縄。
2006.12.30
クリスマスプレゼントはDysonだった。
「ちゃんと掃除してね」という
夫からの無言のアピールな気もするが…とにかく嬉しい。
掃除が苦手。
「かわいい掃除機なら好きになれるかな?」と5年前に購入した「Henry」。
いったいに何時の時代のマシーン?というほどローテックでシンプル武骨な構造のHenryくん。
8mというコードの長さが気に入っていた。
2台を並べるとさながら「機関車トーマス」と「スペースシャトル」という感じだ。
Henryくんは夫の勤める幼稚園で可愛い園児に囲まれて幸せな余生を送る予定だ。
掃除はやっぱり好きにはなれなかったけど…ありがとう、さようならHenryくん!
2006.12.31
タイトルは大好きな映画「ブレードランナー」の原作P.Kディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。
掃除が苦手。
古い雑誌を捨てようと決心すると…捨てる前に読み返そうと結局は一日が雑誌に夢中になって終わる。
洋服を整理しようと思うと…「こーんな服もあったんだ〜」と1人ファッションショーで一日が終わる。
アンドロイドに改造してもらって、余分な感情を消さない限りは掃除上手にはなれないと思う。
昨日も掃除をはじめたら…「昔お世話になった先輩の名字はなんだっけ?」と気になりだし、物置で大学の時の学生名簿を探しはじめた。
そして見つけたのは名簿ではなく古い切手帳。
小学生の時に集めていた切手コレクション。
「わー懐かしい」と眺めていたら、絵はがきが挟まれていた。
今は亡き父の繊細な文字。
26年前の消印。
出張先のアルバニアからのハガキだった。
「今日はTiranaでの最終日。取材の方は思ったより順調。アルバニアでは観光客用の切手を売ってないので、直美の収拾のためと思って、これを出します。」
仕事人間で家庭を顧みなかった父。
家にいても寡黙だった。
私のことなんか全く気にしていないと思っていた…。
26年前の父の愛情に号泣し、掃除の続行は不可能に…。
そして今日、年の瀬間際になっても大掃除。
もしも私がアンドロイドだったら、父のハガキを見つけることはできなかった。
「これでいいのだ」とバカボンのパパのように1人つぶやく大みそか。