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2006年 8月

FOUR SEASONS HOTEL

2006.8.1

先月末、東京へ。
仕入れと打ち合わせとバカンスを兼ねて目白のフォーシーズンズへ。
普段は高嶺の花なこのホテル。
先月までレディースシングルリラクゼーションプランがとってもお得だったのだ。
3500円のルームサービースの朝食、4200円のスパも 入り放題で一万円代だった。
「世界レベルでもフォーシーズンズがこの値段ってすごくない?」とホテルフリークな私は1人興奮。
東京には珍しく駐車場も無料だし、犬も7Kgまでだったら一緒に泊れる。
たしかに目白は辺鄙なところかもしれないけれど、
スパは野外ジャグジーや温泉もついている。
東京に住んでる方にもわざわざ伊東や熱海の温泉に行くなら、目白バカンスをお勧めしたい。
やはりこの利便性の悪さからかスパもほぼ貸しきり状態だった。
私以外は元ちょい悪おやじというよりは、ちょい悪おじい様方がプールの中で仕事の打ち合わせをしていたり、ジャグジーにつかりながら経理の書類らしきものを見てたりと…これが目白スタイルのスパの利用の仕方らしい(笑)。
お部屋もキングベットと広々。ルームサービスの朝食もコンチネンタル、アメリカン、ヘルシーから選べます。ミルクもローファットや豆乳まで選べる至れりつくせりさ。以前大阪のヒルトンでミルクの変りに豆乳をお願いしたら、別料金を取られていてびっくりしたのだけど…フォーシーズンズはそんなせこいことは致しません。
冷蔵庫が壊れていて、その旨を言ったらすぐにメンテナンスの方が冷蔵庫を丸ごと交換しに来てくれた。
さらに外出から戻ると机の上にフルーツと謝罪のお手紙と客室マネージャーの方のお名刺が置かれていた。フルーツにはバラの花びらが入ったフィンガーボウルが添えられて…「う〜ん、さすがフォーシーズンズ!」と思わずそのhospitalityの素晴らしさに唸った。
バカンスというよりとても勉強になる滞在でした。

マリンベル

2006.8.2

夫が職場の幼稚園に「おしゃれな鐘を設置したい。」と言い出した。
調べてみるとマリンベル(号鐘)が真鍮製で美しく音も良く響いて理想的。
号鐘は「海上衝突予防法」という法律で、「船舶は、汽笛及び号鐘を備えなければならない」と規定されていて実際にほとんどの船舶に備えられているそうだ。
最近はインテリア用のものも出回っているのだけど、夫がとにかく大きなモノが欲しいと我がままを…。
以前DIYショーでご一緒した真鍮製品の開発販売をしていらっしゃるゴーリキアイランドhttp://www.brass.co.jp/index.htmの強力社長にうかがったところ、名古屋の緑区にあるマリンアンティークショップ「リバプール」(TEL 052-893-0258)をご紹介していただいた。
定休日だったのに代表の秋江さんがお店をあけてくださることに…。
マリンアンティークという未知の世界に足を踏み入れた私達。
珍しい品々に夫の目はハートに。
海、船というのは永遠の男のロマンなのだろうか…。
夫はお店で一番大きな号鐘に一目ぼれ、多分ロシア船なのだろうか?英語ではない船の名前の下には1966の文字が…私の生まれた年だ。
運命を感じた。秋江さんが強力社長のご紹介なら〜ととっても勉強をしてくださったので、迷わずお買い上げ。
昨年から船舶の免許を取りたいと言っている夫。
号鐘を鳴らして船員さん気分でもしばらく味わって欲しい。

船舶マニア

2006.8.3

号鐘を夫がPIKALでぴかぴかに磨き上げた。
今朝は夫が鳴らす号鐘の音で目覚めた。
今日からキャプテンと彼を呼ぼう。
二人で号鐘のとりこに…。
私の生まれた年に建造され、大海原の航海へと旅立った船。
どんな船だったのだろうか?ロシア語らしき文字が読めたらな〜。判る方いらしたらメール下さい。
よろしくお願いいたします。
かなり重厚で大きなこの号鐘。
あるサイトに号鐘は船のシンボルと記述があった。
かなり立派な船だったに違いない。
豪華客船だろうか?
この号鐘からいろんなイメージが膨らんでいく。
タイタニックのような美しい船舶の映像が脳裏に浮かぶ。
この船の最後はどんなだったのだろうか?
まさかタイタニックのように沈んだりしてないよね…。
同じ年の船の行く末がとても気になる。
すっかり船舶マニアだ。

東を向いて笑う

2006.8.6

夫の実家からマツタケを頂いた。
今までの人生でこんなに沢山の量のマツタケを触った事がなかった。
もちろん今年初物。
というよりマツタケを味わうなんて何年かに一度。
ワールドカップ開催より頻度は少ない。
半分をマツタケご飯に半分を鉄板焼きにして贅沢に味わった。幸せ。東を向いて大爆笑♪
「初物75日」初物を頂くと75日寿命が延びるそうです。
本来初茸は9月。8月に頂くなんて初の初。75日の2倍で150日は寿命が延びたと都合よく解釈する。
初物について築地マグロ仲卸「鈴与」の生田さんが興味深い事を書いていらっしゃいます。
http://www.tokyochuo.net/sightseeing/uogashi/2004/09/
また生田さんのHP「築地の魚河岸野郎」もとっても面白いです。
http://www.uogashiyarou.co.jp/
いつもワイヤーや金属材料で大変お世話になっている泰豊トレーディングの神田生まれちゃきちゃき江戸っ子の菅野社長に築地の場内に連れて行っていただいた時に生田さんをご紹介していただいた。
「てやんで〜」って感じの明るくとっても楽しい方でした。
初物をありがたがったり、花火が上がる時「玉屋〜」と叫んだり…この時期蚊取り線香の匂いを嗅ぐと、日本のそんな粋な文化って良いな〜としみじみと思います。

Angel

2006.8.8

号鐘から60年代ヴィンテージがやたら気になる。
オークションで60年代生まれの天使を落札。
めちゃくちゃキュートだ。
撮影小物としても良い感じ。
壁に取り付けられるので、展示の際に壁に天使をちりばめ、ワイヤーアクセを持たせたら素敵だわ〜と同世代の天使達と夢は膨らむ。
チャーリーになった気分でエンジェル達に次々とミッションを…大活躍してくれる予感♪

一休さん

2006.8.9

煩悩を捨てなきゃいけない今日一日。
夫の実家はお寺だ。
施餓鬼という一年に一回のメインイベント。
曹洞宗のお経は周辺の同じ宗派のお坊様(寺院)が集結し、お経を唱える。
6人のお坊様がぐるぐると周りながらタイコや鳴り物を鳴らしながらお経を唱える姿は壮観だ。袈裟を着た義父や義兄は本当にいなせ。とても素敵だ。日本の文化の素晴らしさをヒシヒシと感じる一日だ。
しかし、嫁に入って十年以上たっても、お抹茶やお菓子、お食事をお坊様方や檀家様に出す手は震える。
一年で一番私が緊張する一日。
今日もいろいろと失敗したが、どうにか無事終わった。
あ〜失敗をとんちでRECOVERYできる才能が欲しい。
新右衛門さ〜ん。
お寺を継いでいる義兄嫁をめちゃ尊敬する。
いつもこの時期はとんちんかんちん一休さんの歌を愛唱歌にしている。
「好き好き好き好き好き好き 一休さん
とんちはあざやかだよ 一級品
度胸は満点だよ 一級品
いたずらきびしく 一級品
だけど けんかはからっきしだよ 三級品
アーアー 南無三だ
とんちんかんちん とんちんかんちん 気にしない
気にしない 気にしない 気にしない
望みは高く果てしなく わからんちんども とっちめちん
とんちんかんちん 一休さん
好き好き好き好き好き好き 愛してる
好き好き好き好き好き好き 一休さん 一休さん 」

かっこかわいい工具

2006.8.15

先週、五十嵐プライヤーの小出さんが新潟から遠路はるばる名古屋にいらしてくださいました。
実は現在オリジナルの工具作りがちゃくちゃくと進行中♪。
今までにないかっこかわいい(エロじゃないですよ〜)工具になる予定。
その打ち合わせを兼ねてウェスティン名古屋キャッスルへ。
名古屋キャッスルは名古屋城(嬢じゃないですよ〜)も見ることもできるし、ロビーも落ち着いているし、お客様をお連れするのにぴったりなホテルです。
そしてロビーに鎮座する本真珠シャチホコは金のシャチホコより立派。小出さんを記念にパチり。
五十嵐プライヤーさんの工具に4年前に一目惚れした。工具というと今まで原色ばりばりのプラスティックな持ち手だったりして、おしゃれとはほど遠いものしかなかった。
五十嵐プライヤーさんのIPSシリーズの持ち手は本革。
一瞬エルメス?(笑)のような素敵なお道具♪
ほぼ毎日使うモノ、やはり気に入った道具を使いたい。またテーブルの上などに置いてもインテリアになじむデザインに惚れ込んでる。
日本製にこだわられた精巧な作りのとっても使いやすい道具なんです。
このIPSシリーズをよりグレードアップした素敵な工具になる予定♪
ウェスティンの尊敬するホテルマン興梠さんからモルトンブラウンのシーモスソークをプレゼントしていただいた♪夏にぴったりな爽やか香り。
今年の夏は宿題に苦しむ小学生のような締め切り地獄。モルトンブラウンのお風呂が唯一の楽しみになりそうです。いつも素敵なお心遣いに感謝の気持ちで一杯に…。興梠さんと「有頂天ホテル」の役所広司のイメージがいつもダブリます。
モルトンブラウンはキャッスルのオンラインショップでも購入できますよ♪
http://www.anata-life.com/
パッケージもおしゃれ!オリジナル工具も素敵なパーケージにしたいな〜と夢が膨らむ。

自宅SPA

2006.8.16

MANDARA SPAで購入したMassage OilとScrub。
南国気分に浸れるCoconutの香り。
この2つを混ぜてマッサージするとお肌がつるつるになるらしい。
またMassage Oilはこめかみにつけるとストレスが解消できるという優れもの。
汗だくの毎日、MOLTON BROWNのお風呂にMANDARA SPAでマッサージ。
自宅で幸せスパ気分。
肉体労働フライ級の毎日のささやかな楽しみ。

フェルメールな空

2006.8.18

台風の去った空って何だか神々しい。
フランドル絵画、フェルメールの色彩。
カブもそんな空を眺めているのか…窓辺で微睡む。
喧噪から解放され、静寂が訪れた夏の夕刻。

ココ・シャネル

2006.8.24

「20歳の顔は、自然の贈り物。
  50歳の顔は、あなたの功績。
 
女は40歳を過ぎて始めておもしろくなる。

かけがいのない人間になるためには、
いつも他と違っていなければならない。

金をもっている人間と、(精神的に)リッチな人間がいる。

自分が大物になろうと思うのではなく、
こんな人になりたいと決めると、多くの心配事はなくなる。

ぜいたくを貧しさの反意語と考える人もいるけど、それは間違いね。下品の逆と考えてほしいわ。

物質的な問題は別にして、私達に必要なのは忠告でなく、同意である。

美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である。

受け取るより、与えるほうがはるかに嬉しい。」

ココシャネルの言葉に感銘を受け、「シャネル スタイルと人生」を読む。
文化出版局が出版しているこの本、洋書のような贅沢な作り、1910年代からのシャネルやシャネルの周辺の人々の写真やデザイン画が満載。とても見ごたえがある。
シャネルというと、どうも日本ではバブリーなイメージが少ししてしまうのだけど…この本の表紙のスタイルもホレボレするほど恰好良いし、80年前のシャネルの服もまったく古くささを感じず、今見ても斬新で洗練されている。やはりすごい才能の持ち主なんだな〜と改めて思った。
孤児院生活から高級娼婦になりデザイナーへと波乱に富んだ人生を歩みながら絶対に自分のスタイル、信念を曲げなかったシャネル。
小娘が安易に着てはいけない服だと思った。
80歳ぐらいになった時にシャネルスーツを颯爽と着こなせるおばあさんになりたい。
よーし今日から500円玉シャネル貯金だ!

Power Flower

2006.8.25

「この時期はお花を飾ってもな〜、もたないからな〜」とついついしり込みしがち。
今日は大切なお客様がいらっしゃるのでKranzの大金健浩さんに生けていただいた。
彼のアレンジは潔くていてとってもエレガント。
お花が活き活きとしてる。
部屋のインテリアにもマッチする。
う〜んウットリ。
何だか気分もとっても華やいだ。
お花がある生活ってやっぱり素敵。
Power Flowerだ。

夏休みの宿題

2006.8.27

銀座松屋の「おしゃれ工房フェスティバル」の搬入と「ビーズ・ニュース12」の撮影が重なってしまった〜!今アトリエはひっちゃかめっちゃかな戦場状態。
先日まではビーズにまみれてアクセサリーを制作。
現在はハンダやバーナーを使って展示の作品を制作中。
孤軍奮闘し宿題をしている小学生達は「同士よ」という感じだ。
村上龍と美術評論家椹木野衣の対談「神は細部に宿る」という本がある。
まさにそのタイトルのように細部まで神経を払った作品は神が宿るほど素晴らしいものとは重々承知だ。しかし…現在時間との戦い。
きっと小学生の中にも10日分の日記とかを必死に書いていて「なんで毎日コツコツ書かなかったのだろう〜」と今さら後悔してる子供達が存在するはず。
そしてその苦しみからどうにか逃れようと、楽する方法を考えだしたりする…。
作品づくりは楽しい。でも苦しい時も…。つねに「休憩しようよ〜」とか悪魔の囁きをする自分との葛藤。
でも逃げずにちゃんと作品(宿題)と向き合って闘い終わった先にはきっと楽しい事がいっぱい待っているはず…。
何よりも仕上がった作品を多くの方々にご覧になって頂けるチャンスがあるというのはとっても幸せなこと。
頑張ります。

STAY GOLD

2006.8.31

秋冬、「ゴールド」がくるぞくるぞという感じです。
ついついゴールドラメのツインニットなどを購入してしまう。
しかし最近引きこもり、塗料のシミと半田を落として穴だらけの作業着の毎日。
あ〜ん、おしゃれして外に出たいよ〜!

昔々、東京に「GOLD」というクラブがありました。
何度かアートと音楽の融合を目指したイベントをやったりしました。
その当時はショートカットで胸元がハートにくりぬかれたトップスにホットパンツというキューティーハニーのような格好で踊ってました。
若気の至りです(笑)。
でもとっても懐かしい。
「夏草や兵どもが夢の跡」と芭蕉の句が脳裏をよぎる。
いやいや違う…。
「モノヅクリを続けていきたい!何かワクワクする事を発信していきたい!」という夢は継続している。
「STAY GOLD」だ。

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